家庭・地域に癒しの花を 幸せもたらす不思議な力

阪井さん

日々喜びをともにする華道山月教室の皆さんと(阪井さんは前列中央

埼玉 阪井倫代(56歳)

夫は、4年前に埼玉県に転勤になり、単身赴任しました。しかし、新しい環境や仕事になじめず、ストレスがたまり、血尿が尿管につまって入院しました。すぐに退院できましたが、私は、家族と離れて一人で頑張っていた夫に何もできず、申し訳ない気持でいっぱいになり、その直後、息子とともに夫の元へ引っ越しました。

9年ほど前から華道山月教室に通い、花によって人の心が癒されることを体験していた私は、〝家族が憩える家庭を築きたい〟と強く思い、玄関をはじめトイレや夫の部屋など、家の至る所に花を飾りました。

明るい家庭に

実行して3か月ほどたったころから、徐々に家族に変化が見られるようになりました。

まず、私の心がとても穏やかになり、それまであった夫を責める気持が消えて、〝夫が喜ぶことをしよう〟と素直に思えるようになり、夫からも「優しくなったね」と言われました。

でも一番変わったのは夫でした。夫は、それまで花にあまり興味がなかったのですが、花の名前や開花の時期を尋ねるようになり、「花はきれいでいいなぁ。一年中、庭を花でいっぱいにしよう」と言うようになりました。性格もとても優しくなり、食事の後片付けや、以前何度頼んでもしてくれなかった庭木の剪定もすすんでしてくれるようになり、仕事の不満を言うこともなくなりました。以前より家族の会話も増え、家庭が明るくなりました。

喜ぶ地域の方々

花が幸せをもたらしてくれることを改めて実感した私は、引っ越し先でも華道山月教室に通い、皆さんと地域の方々へ〝一輪花〟をお届けしたり、中学校で生け込みのボランティア活動を行うようになり、現在も続けています。
〝一輪花〟を銀行や病院、郵便局など様々な場所へお届けすると、皆さんから大変喜ばれ、「また持ってきてください」と言われます。

中学校でも先生方にとても感謝され、今では先生方が花の水を換えたり、花壇で花を育てたりしています。さらに、以前は荒れた生徒が多かったようですが、ここ数年は落ち着いて、3年生の高校受験も順調とのことです。

私は花を生ける時、〝この花を見るすべての人が幸せになりますように〟と思いを込めます。それが少しずつ現実になっているかのようでうれしく思います。

今後も、家族をはじめ地域の方々に、花にふれて少しでも心を癒していただけるように活動を続けていきます。(さいたま市)

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