教祖は、瑞雲郷の中でも、代表的な眺望の良い所を、景観台と名づけ、ここに、水晶殿を昭和29年に建てました。「水晶」という名は、曇りのない理想世界を象徴して付けられたものです。
この建物は、教祖のアイディアをもとに設計されたもので、直径22mの半円形という独創的な形をしています。訪れた人々がここからの眺めを心ゆくまで楽しめるようにと、景観を望む前面に柱を用いず、180度の視界に透明なアクリルガラスが施されました。
見晴らしは格別で、幾重にも重なり合う伊豆の山々と海に伸びる岬、相模湾に浮かぶ初島や伊豆大島、三浦半島から房総半島まで一望できます。
一人でも多くの人々に安らぎを
教祖は、昭和29年、教団幹部に対し阿部執事を通じて、「水晶殿は決して独占することなく、一人でも多くの人々に楽しんでもらいたい」と述べました。
そして最近の詳しい調査において、建物南側の地盤沈下や、広範囲にわたるコンクリートの経年劣化が確認されました。
こうした状況を受け、教祖の設計思想を基に、さらに素晴らしい水晶殿とすべく、平成22年11月から改修工事を実施。平成24年6月、無事完了しました。