(1)冬でも育てられる野菜はありますか

 秋から冬にかけて育つ野菜はホウレンソウ、キャベツ、ワケギや葉ネギがあります。
秋に植えて冬越しする野菜はスナップエンドウやタマネギ、キャベツなどがあります。

 

(2)プランターでダイコンやじゃがいもも育てられますか?

 意欲があれば大丈夫です。大根やジャガイモをプランターで育てるには、深さの30㎝程度ある深いプランターを選びましょう。

 

(3)初心者向きの野菜は何がありますか?

 初心者の方は、まず苗を購入して栽培します。種から苗を育てるには温度管理や水分調節など注意が必要です。
レタス苗などは9月下旬から10月中旬頃までに定植すれば、12月中においしくいただけます。

(4)数年前の種子が残っていますが、使えるでしょうか?

 数年前に購入した種は使用しない方が良いと思います。使用に耐える種は乾燥剤が入ったビニール袋に入れ、冷蔵庫に入れておく等、乾燥と温度に注意が必要です。

(5)自然農法を人々に伝えるのに注意すべき点、心の面などを教えてください。

 自然農法では、農薬や化学肥料、遺伝子組換え種子などを使用いたしません。それは、私達が住ませていただいているこの自然は一つの大きな生命体であり、土や植物、微生物などすべてのものに目に見えないいのちが存在していると提唱した岡田茂吉師の考え方を大切にしているからです。そのため、多くの栽培者は野菜を育てるときに、太陽・水・土の恵みに感謝しつつ、いのちある存在としての野菜に声かけなどしていきますと、すべてのものを大切にし、感謝するという気持ちになるそうです。

 

(6)自家採種しやすいタネと難しいタネがあると聞きましたが、もう少し詳しく教えてください

 自家採種とは単にタネを採るというのではなく、その環境、畑との相性を高めるために生育量が大きい、病虫害が少ないといった株を選び、タネを採り次の世代も同様の栽培・選抜を繰り返すことをいいます。ひとことで言えば、その畑とタネとの相性を高める営みです。
自家採種しやすいタネかどうかは、作物の生殖方法を知ることが重要です。その作物が自殖性(同じ個体の花粉で受精する)なのか他殖性(異なる個体の花粉でないと受精しない)なのかによってタネの採り方や採種規模が異なります。また、作物/品種ごとに、強さや特徴を維持するために必要な集団サイズがあります。個体数が必要な品種は多くの株からタネを採りましょう。

●少数個体で自家採種してもあまり力が落ちない作物
ナス科作物(トマト、ナス、ピーマン)、ウリ科作物(キュウリ、スイカ、カボチャ)、インゲン、ササゲ、エンドウ、ラッカセイ、イネ、コムギ等

●20個体程度で自家採種した方が良い作物

アブラナ科作物(ダイコン、カブ、ツケナ類、キャベツ、ハクサイ)、ネギ、ソラマメ等

●50個体以上で自家採種した方が良い作物

ニンジン、タマネギ、トウモロコシ等

(7)なんでもよく育つ土と、いろいろ手を尽くさなければできない土の状態を分かりやすく知る方法は?また作物によって土の養分の状態は変わりますか?

 自然農法にとって望ましい土とは、森林の落ち葉を含めた表層の土壌土です。表層の落ち葉は、土の中にすむミミズなどの餌です。土の中には多くの土壌生物が住み、健康で肥沃な土にしようとがんばっています。

 何でも育つ土は、落ち葉、腐葉土の下にある腐植の多い軟らかい土ですが、土の上に腐葉土、落ち葉があり、いつも土壌生物の餌がある状態が望まれます。その良い土を育てるには、有機物利用の3つの原則を守ることが必要です。一度理想の土を育てれば,それで良いと言うことはないと考えています。

 

【有機物利用の3つの原則】
●1 土壌中に腐植を増やす
土の中の腐植を増やすことは、地力を高め、土壌構造を発達させるために必要なことです。
●2 根の周りに未分解の有機物を残さない
腐植物質は有機物が生物によって分解された後にできる物ですから、有機物施用後には十分な時間を空けるようにします。目安は、地温25℃前後で30日程度、15℃前後で90日以上です。この期間が不十分の場合、有機物の分解・発酵に伴う有機酸によって、発芽や根が障害を受けることがあります。
●3 表層に未分解の有機物を施用する
播種や定植までに十分な期間がない場合は、有機物を無理にすき込まず、発芽がそろった後や苗の活着後に被覆・表層施用をして利用します。

(8)追肥?栄養?の補充はどうしたら?作物によって違うの?

 望ましい土の項でも述べましたが、表層にボカシや腐葉土や堆肥を置いておくことで、水をかければ、土に接している場所から微生物が分解して、作物の養分が下の根に供給され、追肥の効果が出てきます。

(9)ベランダ菜園で注意することは?

 ベランダで野菜を育てるには、プランターを利用することになると思います。
プランターでは水分を常に供給しなければなりません。畑では雨も降りますが、水分が下から地上部に浸透し,供給されます。しかしプランターでは下の土から毛管現象によって水分は上がってきませんので、常に灌水しなければなりません。
さらに地温も、地熱が伝わってこないので,畑の土より下がりやすいと思われます。冬の保温作業は、栽培者の大切な愛情表現だと思います。
もう一つ大切なことは日当たりを良くすることです。ベランダでは上の階のひさしがあり,真上からの光が入って来ないので、できるだけ日当たりの良い場所を選びます。

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