プランターで野菜栽培に挑戦していかがでしたでしょうか?
さて、今回は、野菜栽培に使用したプランターの土の再生方法、さらに秋から冬の時期の野菜の栽培方法について、自然農法センターのアドバイスを基にご紹介します。
【簡単!再生法】葉物類を育てる場合
(1)材料を準備
栽培し終わったプランターとポット用EM有機培土1L
有機倍土のお問い合わせ先
(株)瑞雲 中部センター TEL:052-703-3245
(2)表面の土をきれいに
前作の根などを抜き取り、きれいにならします。
(3)土を混ぜなじませる
土の表面にポット用EM培土を適量プランターの上にしき、土とほどよく混ぜてなじませます。
(4)すぐに種を蒔けます
土の表面をならして、EMの1000倍希釈液をたっぷりかければ、種播きの準備完了。最後に、両手を土の上に軽くのせて、太陽や水・土を用意してくださった神様に感謝の祈りを捧げたいものです。
【ひと手間かけた再生法】葉物類以外にも対応
(1)土をあける
プランターの中の土をビニールシートやバットの上に出します。根が隅々まで回った状態を根鉢と言います。
(2)鉢底石を分ける
根鉢をていねいにほぐし、鉢底石を分けます。根鉢の中には、多くの微生物や小動物がすんでいて、作物を育てるために働いてくれました。
(3)土をほぐす
土をていねいに砕いて、根を分けます。分けた根は、細かく切り、土の被覆用などに使いましょう。
(4)加える資材の分量を調整
プランターの容量から、右の表を参考にして、混ぜ合わせる材料の分量を計算しましょう。
(5)土とよくまぜる
土と加える資材をよく混ぜ合わせます。
(6)EMをかける
EM1の100倍希釈液をかけてよくなじませます。水分の目安は握った土が団子となり、手のひらがしっとり感じる程度。多過ぎると腐敗しやすくなるので、注意しましょう。
(7)鉢底石をひく
プランターの底に鉢底石を敷き詰め、6の土を入れます。最後に、両手を土の上に軽くのせて、太陽や水・土を用意してくださった神様に感謝の祈りを捧げたいものです。
(8)ビニールで覆う
新聞紙を敷きビニールで覆い、乾燥しないようにします。微生物が働きやすい状態になります。
※1 か月ほど発酵を待ちます。
(一口メモ)前作の根の張り具合を確認
畑では、根が地中深くまで伸びることができますが、プランターの場合、根が張る範囲が限られるため、土の良し悪しがストレートに作物の生育に影響します。
土をプランターから出して再生する時に、根の張り具合を調べることで、土の状態を確認できます。根がプランター全体に広がっていれば、良い土と言えますが、根が広がっていない場合は、必要な資材を加えたりして、土を改善しましょう。
●良い土をめざして
水保ちがよく、水はけのよい土が理想的です。
土を再生する際には、培養土とともに、草堆肥やバーミキュライト、くん炭(多孔質なので、微生物の繁殖を促す)を加えると、土がフカフカにやわらかくなります。そうした土は野菜の根の張りもよくなります。
●作る野菜によって追加する資材を調整しましょう!
秋~冬に栽培する野菜によって、土や資材の容量を変えます。プランターでキャベツやハクサイを栽培する場合は、底の深い大きなプランターを使ったり、EMボカシⅡ型を少し多めに入れるなどするとよいでしょう。