手探りの中で進む被災地支援
令和6年能登半島地震

大きな揺れによって倒壊した家屋
大きな揺れによって倒壊した家屋

令和6年能登半島地震の被災地では、今もライフラインの復旧が十分に進まない状況にある。各地の布教拠点や信徒は、復旧に向けて支援の活動を手探りの中で進めている。

EMで悪臭解消

避難場所の仮設トイレの悪臭対策としてEMを活用してもらえるよう、準備を開始(北陸教会)

北陸教会(福井市)では、避難場所の仮設トイレの悪臭対策としてEMを活用してもらえるよう、準備を開始。EM研究所から提供されたEM原液を教会の機械を用いて信徒でSDGs担当のNさん(50歳)を中心に培養。鎌倉教会からも活性液100ℓが提供されている。

瑞雲とつながりのあったS町在住の米農家(町の元JA理事)から、「避難所の仮設トイレは悪臭などで不衛生な状態」との情報が入ると、ペットボトル(500㏄)70本をS町に届けた。すると現地から、EM活性液を使って掃除をすると、明らかに悪臭が改善していると喜びの反響が届いた。

金沢市で自然食品販売店を営む信徒のAさん(75歳)は、穴水町で被災した方が来店し、「EMを使って掃除をしたい」との声に応えてEM活性液を提供。浅井さんの店舗にも活性液のボトルが補充されている。

Nさんの知人で共に環境問題に取り組む珠洲市出身の青年(未信徒)にEM活性液を託したところ、市内の避難所で配ってくれたという。

Nさんは明主様の御光が被災地に届くことを強く願いながら、教会の信徒と共にEM活性液をつくり続けている。3月4日現在で、500㏄ペットボトル819本分が各地に届けられた。

ブルーシートを届ける

行政(E市)とのつながりのある北陸教会の信徒のMさん(53歳)は、ブルーシートを市に届けていた。ブルーシートは、破損した屋根を覆うことなどに使われ、重宝される。Mさんは、妹さん(東日本エリア所属)にも伝えたところ、妹さんの知人やセンターの信徒の協力もあり、ブルーシート137枚が集まり、E市を通して被災者に届けられた。

米農家を応援

(株)瑞雲が販売する米の半分以上は北陸で栽培されている。石川県の契約農家は、被災しておらず、自らの軽トラックで、被災地へ物資を運ぶなどの支援活動を行っている。

瑞雲では、被災地を支援する農家を応援したいと考え、北陸産(石川・富山・福井)の有機コシヒカリのキャンペーンを実施。これらの米の収益の一部は、被災地の義援金として届けられる。

状況に応じた活動を

教団では、被災地域に近い布教拠点がないこともあり、ボランティアセンターに登録して支援活動に参加する人もいる。2月12日には、北陸教会の専従者、2月13日には、東日本エリアの信徒総代1名、専従者2名、ブラジル人布教専従者1名がN市で一般のボランティアと共に災害ごみの撤去や運搬に携わった。

現地へのアクセスが時間がかかり、実作業時間が短いため、作業に参加したボランティアの中には、もっと活動したいとの思いを持つ人が多いという。

1月22日、教団は、石川県に義援金として1000万円を届けた。今後も被災地の復興状況やニーズを見つめながら、長期的な支援が継続されていく。

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